思考の結節点2024-08-03
nishio @tokoroten 指数関数的成長するものを新しく作る0→1のプロセスにおいて初期値の小さな差が将来の大きな差につながるので、通常のプロセスで時間とともに不確実性が減るのと反対に、不確実性を増やすことが必要で、それに耐えられるかが「ネガティブケイパビリティ」に関連するって気がした(唐突)
不確実性コーン
nishio 日本人の不確実性回避傾向が高いので相対的に不確実性を作り出す人の価値が高いが、その人の行動で不確実性が増大することを不安に感じるのでよって群衆はたかって足を引っ張るし、マス受けインセンティブのあるマスコミはそれを加速させる
大衆を喜ばせるのは悪
tokoroten もっと雑に、公正世界仮説でいいんじゃないですかね
不確実性は公正世界と合わない
0→1は投資した量に成果が見合わない
スケールしたあとの世界は搾取に見える
不確実耐性と公正世界仮説は表裏一体何じゃないかなーとか考えてた
nishio その観点はなかったけど面白いな。つまり0→1した後それが転がる雪玉のように成長して100に至る未来を予見してる人にとって1を作るのに10を投資するのは正当化できるし、100を生み出すトリガーのために10を投資したのだから100は自分のものだと思う。先の見えない人は10の労力に12のリターンを期待する
nishio だからそれらの人は0→1のために10を投資できない。一方で0→1のために10を投資する行動を理解できていないので100になってから参入しようとして失敗し、それを公正でない、既得権益者のせいだ、とみなしてヘイトをためる。単に明確になってから参入するのでは遅すぎるだけのことなのに。
nishio 1のコストが掛かって、0になる確率の方が高いことを10回やることによって、10のコストで0→1を実現する、という簡単な確率論なのだが、「努力は報われるべき」という思想があると「0になる可能性の方が高い行動」が非合理に見えるんだろうな、その思想がみずからを0→1の成功から遠ざけてるわけだが。