思いつくことと実行することは違う
jishizuka 素人のケージについての発言といえば、昔、何気なく葉加瀬太郎がMCをやる音楽番組を見ていたら、「4分33秒」の話になって、正直「またか」鼻白み気味だったのだが、作品の概要を聞いたヒロミ(松本伊代のパートナーであるところの)が「度胸あるなあ〜!」とリアクションしたのには虚をつかれた。 jishizuka そう、これは音楽学者や評論家は見逃しがちな視点なんだが、無音の曲を構想するのと、それを実演にかけるのとは、天と地ほども違うのですよ。しかも、当時のケージは、一部に評価されグッゲンハイムの奨学金などもらい始めた、40に届こうという作曲家。そんな彼が無音の音楽を発表するストレスを想像→ jishizuka してみて欲しい。これにショービジネスで身体張ってるヒロミが気付き、適切な言葉を発したことに感動したね。そう、そういうことなんだよ、と。