哲学概念の応用
blu3mo
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「哲学的概念を適切に用いて応用する」 とは何を指している? ただ関連性を示すだけでは何も建設
的ではないと思う。
その指摘はもっともです。 哲学的概念を単に参照するだけでは、建設的な議論にはつながりません。むしろ重要なのは、既存の概念を批判的に吟味し、 独自の問題設定に適合するよう再解釈することだと思います。 #問題設定にあわせて再解釈
例えば 「主観性」 という概念一つ取っても、その意味内容は哲学者によって千差万別です。デカルトの 「我思う」に由来する主観性観もあれば、 フッサールの 「志向性」に基づくものもある。 ウィトゲンシュタインなら 「私的言語」 の不可能性から主観性を問い直すでしょうし、 サルトルなら 「対自存在」 の自由として主観性を語るかもしれません。
ここで大切なのは、そうした多様な主観性観を俯瞰しつつ、自分の問題意識に引きつけて読み替えること。 つまり 「現実の非対称性」 という文脈で、主観性概念をいかに定位するか。従来の哲学説を参考にしつつも、 独自の意味合いを与えていく作業が求められるわけです。
同様に 「現実」 「非対称性」 といった概念も、 哲学的な再検討が必要不可欠でしょう。 「現実とは何か」 は形而上学の根本問題ですし、 「非対称性」 という発想は近年の科学哲学でも注目されています。 こうした哲学的議論の蓄積を咀嚼した上で、VRやAIの文脈に即して概念を再定義する。 それが哲学的考察の具体的な作業となります。
もちろん、 古典的概念を援用するだけでは不十分です。 情報技術がもたらす新たな事態に固有の概念を紡ぎ出すことも重要な課題となるでしょう。 伝統的な哲学用語を踏まえつつ、 現代的な問題系を射抜く新概念の創出。 それこそが、 哲学研究に求められる独創性だと言えます。
要するに、哲学的概念の応用とは、批判的継承と創造的変容の二側面を孕んだ営為だと言えるのです。 概念の意味内容を問い直し、自らの文脈に引き寄せて再解釈する。 そして必要に応じて新たな概念を打ち立てていく。 そうした地道な探求を通じて、 現実の非対称性をめぐる哲学的思索が深化していくはずです。
単なる概念の借用ではなく、 批判的な再解釈と創造的な概念構築。 それが哲学研究の真の意義だと、私は考えています。 この作業をどう自分の研究の文脈で具体化するか。 その方途をさらに突き詰めて考えてみたいと思います。 建設的な議論の展開に向けて、 引き続き知恵を絞っていきたいと思います。
感想: Claude 3 Opus賢い、常に賢いわけではないが高頻度にいいことをいう、有益nishio.icon
応用とは自分の状況に合わせる変換
自分の状況は常に過去の事例とは異なる個別的な制約なので答えをコピーしても無益