フローコミュニケーションに過剰品質を求める失敗例
slackで情報共有がうまく行かなくなる事例を聞いた。
・書くことで説明責任を要求される
・ちゃんと書かないと、手抜きだと思われる
・雑なことを書くと、資料が独り歩きした時のリスクがデカい
フローのメディアをストックのメディアと同じように使おうとして、事故ってる感じだ。
Slackはチャットであり、情報を整理することに向いたUIではない
労力を掛けて書いてもすぐ流れ去るのでそもそもコストを掛けて書く場ではない
Slackを導入することで、組織の各メンバーが情報を発信することを容易にすることができるはずだった
それをうまく拾い上げることでボトムアップが可能になるはずだった
説明責任などで雑に書けない雰囲気が醸成されたことで、情報発信コストが跳ね上がった Slackの長所がなくなった
雑に書けない雰囲気
この雰囲気はどのようにして生まれたのか
社内コミュニケーションのための書きものに過剰な品質を求めている状態
製品が過剰な品質を持つようになる過程に似たものがある #過剰品質 チャットであるということは「早く短く書け」、wikiであることは「誰でも書き換えて良い」を意味するって解釈する人と、そう解釈しない人がいて、後者の人がツールの使い方を決める立場にいると自分の慣れたやり方に決めてしまう。
例えばこの事例「非同期のチャットで実世界の同期的コミュニケーションをやるな」という主張である
一方でこのやり取りで時間が無駄になるのは最初の通知の時点で手を止めているから。「最初に要件が来る」という話者の慣れた方法を仮定している