ストックデールの逆説
楽観主義者が楽観的な結末を信じ続けられない、とする逆説 戦争捕虜になったが解放されると信じ続けた
アメリカ海軍の軍人としてベトナム戦争に従軍し、戦争捕虜として8年間を過ごした
「わたしは結末について確信を失うことはなかった。ここから出られるだけでなく、最後にはかならず勝利を収めて、この経験を人生の決定的な出来事にし、あれほど貴重な体験はなかったと言えるようにすると」(ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則)
どのような人物がそれをできなかったのか
「楽観主義者だ。そう、クリスマスまでには出られると孝える人たちだ。クリスマスが近づき、終わる。そうすると、復活祭までには出られると考える。そして復活祭が近づき、終わる。つぎは感謝祭、そしてつぎはまたクリスマス。失望が重なって死んでいく」(ビジョナリー・カンパニー 2 - 飛躍の法則)
これは「楽観主義者」という言葉の意味が曖昧なので一見逆説のように見えているだけ
「クリスマスまでには解放されるだろう」という反証可能な楽観的観測を持った人は、それが反証されることによって楽観が傷つけられていく 「最終的には解放されるし人生の良い経験だったと言えるようになる」は生きている間には反証不能な主張である
根拠なく「最終的にはうまくいく」と考えてるこちらも楽観主義者と言える 逆境において「これは神が与えた試練であり、必ず最終的には乗り越えられるし、乗り越えた後の自分は成長している」と信じられるか 他人からの承認が得られないときに
自分は最終的には承認される人間である
承認しない相手がおかしいのである
そういう事例は過去にもたくさんあった
…と信じられるか
表記揺れ
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