コンピュータ・リテラシーをもたないならば、社員からの敬意を期待してはならない
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コンピュータ ·リテラシーをもたないならば、社員からの敬意を期待してはならない。彼らにとっては日常のことである。上司がコンピュータ·リテラシーをもつことを当然とする。私の五歳の孫娘は、もし私が、おじいちゃんは電話が怖いんだよと言ったならば尊敬などしてくれないだろう。信頼もしてくれない。
時代の変化とともに、われわれ自身が変化しなければならない。読み書きと掛け算に毛の生えた程度の最低限のコンピュータ·リテラシーから、情報を使ってものごとをなしとげるという情報リテラシーの域に達しなければならない。それは面白く価値のある挑戦である。 われわれはそのような時代の流れのなかにいる。その流れは速い。
(一九九八年)
ソースは晩年の代表作「ネクスト・ソサエティ」から。この文章自体は1998年なので、ドラッカーが88歳か89歳のときに書いた文章。