「一括間接代議民主主義」の呪い
22世紀の民主主義 p.116-118
「一括間接代議民主主義」の呪い
...外交安全保障から夫婦別姓問題、金融政策から不妊治療に至るまで、まったく異なる専門性と利害調整を求めるあらゆる政策を束ねて一人の政治家、一つの政党に投票する。 考えてみれば不思議な習慣だ。
この制度下では、ひとり親や性的マイノリティのように明確な少数の当事者がいる問題についても、当事者以外の大して関係ないし知識も考える気もない大多数の人のノイズのような声が結果を決めてしまう。
...
(この問題を解決するデザインとして)「液体民主主義(Liquid Democracy)」 「分人民主主義 (Dividual Democracy; Divicracy)」 や、 「二次投票 (Quadratic Voting)」といった提案が行われている。
現状の間接民主制の問題について、名前をつけてわかりやすく説明している。