複製技術時代の芸術作品
“Das Kunstwerk im Zeitalter seiner technischen Reproduzierbarkeit”(独)
ドイツの思想家であるヴァルター・ベンヤミンが1936年に発表した論考。
写真や映画といった機械的複製技術が芸術作品から「アウラ」—「いま・ここ」にしか存在しえない一回性に基づく権威—を剥奪する過程を論じた。複製技術は芸術の展示可能性を飛躍的に高め、少数者による礼拝的鑑賞から大衆参加型の受容へと転換させた。しかし礼拝的価値の基盤を失った芸術は政治へと軸を移し、ファシズムは映画を用いてアウラを捏造し「政治の芸術化」によって人々を戦争へ導く。ヴァルター・ベンヤミンはこれに対抗して「芸術の政治化」を提唱した。
参考:
https://artscape.jp/artword/6673/
編集者:土屋志野