タートル・ケイパビリティ
人や組織の、反応や動静の遅さにじっと耐える能力。
背景
一方で、もう一つ、似た概念が必要と感じましたsta.icon
反応や行動が遅い人に対する耐性、なるものです
1 このサイトでも強調しているとおり、仕事の仕方が下手な社会人は(優秀とされる人であっても)多いです。端的に言えば、タスク管理が下手であるがゆえに、喫緊のタスク以外のすべてを適切に対処できません。たとえば30の議論すべてに適切な頻度で返信することすらできません
2 さらに言えば、そのような下手な人に限って権限とリソースが集中しており、ボトルネックとなっている。マネージャーや経営者は典型例です
このような存在を亀(タートル)と呼ぶことにします
亀の遅さや何も言わなさ・やらなさにはイライラしがち
あるいはそうでなくても、ビジネスライクに催促を求めたりして、逆に相手がイライラすることがある
亀とまともに向き合うと高確率で関係がこじれる
概要
亀と関係がこじれると仕事が立ち行かなくなる上、自身のメンタルにも悪いため、こじれないことを重視するべき
そのために、亀の遅さややらなさを容認する、我慢するという考え方が必要になる
これをタートル・ケイパビリティという
タートル・ケイパビリティを高めるための考え方
基本的には「諦める」
相手側がビジーかつ無能であるゆえに詰まっているのが問題の本質
ビジーをなくすか、このサイトの知的生産物含む仕事のやり方・考え方を学ぶ以外の道はないが、多くの場合現実的ではない:
エントリー問題。Xを始めるためのXがない。忙しい時間の過ごし方を軽減するための時間がない インセンティブのなさ。現状でもすでに回っているので、あえて現状を止めて改善するうまみがない
役割や期待として想定されてないこと。極端な例として、平社員がマネージャーや経営者に提案することは想定されていない
文化が違うとそうでもありませんが、階層主義と合意形成の強い日本文化では十中八九されてないと考えていいと思いますsta.icon
問題に取り組むこと自体が不可能
よって戦うことを最初から諦め、「そういうもの」と受け入れることから始める
準備と余裕
相手が動いたときにすぐ対応できる程度の準備はしておく
それができたら、あとは自由に過ごせばいい
つまり無理ゲーの相手に費やす無駄をゼロに近づけますsta.icon
もちろん別のアプローチとして、その相手と離れる――仕事で言えば転職するなどもアリですsta.icon