アリッチ(arich)
豊かであることを抑えること。特に仕事において、無駄に豊かな体験や場を求めないこと。
用語: 豊かな営み(Rich Activity)
定義
非言語情報が豊富であること
原始的な満足度が高いこと
食事、睡眠、性、運動、勝利、破壊、承認など
人間を満足させやすいが、時間や場所の拘束があり、心身への影響も大きいため、負担が高い
ノリが合えば妥当または最高だが、合わなければ搾取である
背景
仕事はエージェントとそのやり取りに帰着できる
エージェント:権限を委譲された実体。行動をして何かを生み出す。
やりとり:情報をやりとりすること。
極論言えば、仕事とは情報のやりとりであり、これだけをストイックにやればいい
しかし人間は機械ではないので動機と休養が必要。仮にカバーと呼ぶ
現代でもカバーは豊かな営みによって担われている
言い換えると、豊かな営みに伴う負荷を恒常的に要請されている
これにより、
1: ノリが合うまで搾取され続ける構図が発生する
2: ノリが合ったとしても、負担が高いことにはかわりがなく、余裕がない
豊かな営みへのウェイトそのものを落とせばいいが、そのためには「豊かな営み」なる概念を捉える必要がある。その上でそれに対抗する言葉をつくれば良い。richの言葉にa-をつけて、arichとしたsta.icon
具体的には?
エージェントとそのやりとりというモデルの練度を上げる
非言語よりも言語を使う(やりとりできる「情報」の実体を増やす)
非同期的なコミュニケーションやコラボレーションをする(情報のやり取りを増やす)
権限委譲をする(エージェントの稼働を増やす)
etc
これらを行う仕組み、ツール、その他役割やプロセスなどを使う
豊かな営みを仕事から切り離す
豊かな営みを行うためだけの時間をつくる
コアタイム、ランチタイムなど勤務時間に含める「時間帯の種類」として、これを追加する
仮にリッチタイムと呼ぶ
BFAF
Before: コアタイム4時間 + フレキシブルタイム4時間 + ランチタイム1時間
After: コアタイム2時間 + リッチタイム1.5時間 + フレキシブルタイム4時間 + ランチタイム1時間
リッチタイム中は仕事はしなくていいし、ゲームや雑談や運動など遊んでもいい。しかし勤務中の扱いである。要するに、豊かな体験が必要なのであれば、それ用の時間をちゃんと確保せよというだけの話だ。分離エンジニアリングの一例とも言えるsta.icon
豊かな営みのレパートリーを増やし、またナレッジとみなしてシェアする
いつ、どんなやり方で、どれだけ豊かさを享受するかは各人が選べばいい
そのためには選択肢を増やし、かつ共有することでアシストすればいい。ナレッジマネジメントその他情報共有で扱うものとして「豊かな営み」も加えればいい
例: リッチタイムの例としてゲームはありえるsta.icon
ゲームタイムと名付けて、毎日1時間くらいゲームをしたっていいのである。一見すると「遊んでるのか」「ふざけるな」と思いがちだが、ゲームは豊かな営みの一種であり、かつ🙏言い訳オブジェクトとしても優秀で、比較的円滑にお互いのことを知れるようになる
問題はゲーム自体がそれなりに難しくて人を選ぶということだ。リッチタイムの一つとして「ダンスタイム」を設けた場合、ダンスができない人・やりたくない人は多いから使いづらいのは想像しやすい。実はゲームも同様で、人をかなり選ぶ
だからこそレパートリーが重要なのである。リッチタイムとしてゲームとダンスを両方用意しておけば、それだけ多くの人に刺さる。体験も伝搬していくのでエコーチェンバーにはならず、「このメンバーでは今週はこのゲームをしましょうか」のような光景も当たり前になるだろう。もちろん、汎用的に何が使えるかは組織次第である。ゲームかもしれないし、スポーツかもしれないし、映画鑑賞かもしれなければ、ただのランチやおやつやコーヒー時間かもしれない。またゲームでもボードゲームかもしれないし、スプラかもしれないし、マリカかもしれないし、マイクラやFPSかもしれない