世界大博物図鑑2 魚類
Keywords:図鑑
著者:荒俣宏
最高の本
サバのページが異様に多かった記憶
「目をつぶって、本を開いて、どんなページが来ても絶対楽しい、そんな本ですよね」というサカナブックスのスタッフさんの一言が印象的
p2 #本文メモ
水塊は人間にとって異界にほかならず、異界にすむ存在は幽霊妖怪のたぐいと同様に、元来〈目に見えない存在〉なのだった。たとえば釣り糸が異界の何ものかを引っ掛けて、恐怖するかのように緊張したとき、釣り師の心を襲う名づけようのない感覚は、古代人が抱いた魚類の原イメージを想起させる。魚とは得体の知れぬものだったのである。
※上記は水族館の文化史―ひと・動物・モノがおりなす魔術的世界にも引用されている。