津田眞一「梵文和譯 金剛頂經」1995/2
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「一切如來の眞實を集めたものと名附ける大乘經典 (Sarvatathāgata-tattvasaṃgrahaṃ-nāma-mahāyāna-sūtraṃ)」「眞實摂經」
佛敎徒とは、歷史上に實在する釋迦は成道したと信じる人
僧伽乘→波羅蜜乘→金剛乘
僧伽乘 (上座部・大衆部)
無限に困難な悟り (無上等正覺)
波羅蜜乘 (大乘。菩薩)
無上等正覺を諦める。利他行での代替
生 (leben) のジャータカ (Jātaka) 的解釋
無上等正覺には佛陀の悟らなかった前半生や前世も必要だった、と生を肯定する
空にも關はらず現法的梵行を囘避し、生を深い存在根據 (菩提心・廻向) により肯定した時、その肯定を自らの一生不斷の行爲により持續せしめねばならない
全世界を肯定し他者の生をも肯定する故に利他行 (供養) である
金剛乘 (密敎)
利他行の破棄。悟りの象徵
criticality
兩立不可能、且つ、二者擇一不可避
全歷史性を貫く目的論的理性としての神が自己を吿知するその過程
開放系
←→閉鎖系
佛敎の思想史といふものを人閒性の動機にもとづき、人閒の思考の原理 (いはゆる根據律) にもとづく人閒の思考によっていはば內發的に展開したものとして再構成しようとする
命題 (第四灌頂)
A : 汝は自ら (おのずから) 汝の父である (pitā te tvam asi svayam)
しかも、
B : 汝は自ら (みずから) 汝の父になるべきである
神
目的論的理性 (teleologische Vernunft)
人格神
神人同型的 (anthropomorphistisch) な巨大な佛
活喩 (prosopopoeia)
プルシャ (原人。puruṣa)
一生を目處として性的禁欲を行ずる
八正道
宇宙無明
三明
宿住隨念智作證明 (pūrvenivāsānusmṛtijñānasākṣātkriyā vidyā。宿命明)
死生智作證明 (cyutyupapādajñānasākṣātkriyā vidyā。天眼明。天眼智作證明 (divyacakṣurjñānasākṣātkriyā vidyā))
漏盡智作證明 (āsravakṣayajñānasākṣātkriyā vidyā。漏盡明)
梵天勸請
薩婆若 (sarvajña)
願成就→佛知見→小善成佛
佛知見
迹門
佛の願成就により、我々は既に成佛してゐる
下種脱益
本門
我々は本來佛である