學問の成立條件としての權威。手本 / 根源的手本
自由七科は何故「自由七科」と呼ばれるのか。神學でないからである。それ迄「學問」は神學であった。それ以外は技能や技術であっても學問ではなかった。では何故自由七科は學問と成ったのか。聲ではなく書物として自由七科に關する權威が傳はって來たからである。この權威無くして學問は成立しなかった。神學には古くから神學が權威とするものが有ったのである。聖書と聖傳が權威であった。
書物としての權威は手本 (paradigm) である。學問の成立條件としての權威は手本が替はっても、替はった所に於いて有る。それは根源的手本と呼ぶべきだ。 自然科學 / 技術 -> 自然科學 = 技術