Vtuberを名乗りたくない話
Vtuberが現実の話してるのはアイドルが恋人の話してるくらいの違和感がある。
こんなツイートを見かけて、なんだか文章が描きたくなってしまったキモータ。Naa_tsure.icon
これはあくまで個人的の意見であって、同意を求めるものではありません。(保険)
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僕はVtuberをバーチャルな存在と考えている。
Vtuberを名乗らないので好き勝手言うが、Vtuberには現実でアバターを動かす"中の人"が存在する。
(中には本当にプログラムで動いているのもいるけど)
完全なバーチャルな存在ではない以上、どうしても時々現実の中の人がちらついてしまう。
イメージとしてはこんな↓感じ。
https://scrapbox.io/files/633c82e9bf28c200206ee2f7.png
これはある程度は仕方がないことだと思う。
中の人がちらついても本人があくまでバーチャルな存在として振る舞っていれば、視聴者側はうまく目を逸らしてロールプレイを楽しむことができると思う。
(その点、バーチャルな存在として振る舞っているVtuberの中の人を暴こうとする動きは本当に無粋だ。)
しかし、現代の自称Vtuberの大半(クソでか主語)はロールプレイに徹している様子がまるでない。
最近の超美麗3D配信と言えばVtuberでも実写で配信できるみたいな流れは不思議でならない。
確かに実際に生配信してみるとよくわかるが、現実の影をちらつかせないようにしながら言葉を紡ぎ続けるのは非常に難しい。
なにしろ基本的に”中の人”は配信時間以外はずっと現実世界で生活しているのだから、当然の如く持ち合わせている話のネタは全て現実世界産。
それゆえ現実の話ばかりしてしまい、形だけバーチャルの姿をしたよくわからない下図↓みたいな配信者が爆誕してしまう。
https://scrapbox.io/files/633c84b537c117001dfd64b8.png
ここで注意したいのが、ロールプレイが難しいことはVtuberがロールプレイをしなくていいことは意味しないということだ。
それが出来ないなら、最初からVtuberなんて名乗らなければいい。
それでもなおVtuberを名乗る行為は、多大な努力をして自分の世界を保持している先駆者の顔に泥を塗るようなものだ
というのが僕の立場。
自分の世界観を守りつつ、バーチャルな存在としての狭義Vtuberとして活動するにはVRChatみたいな仮想空間に住みつくか、動画のみに絞って野に放つ情報を編集の力で制限するか、現実においても自分の固有結界を展開しているようなふしぎちゃんであるぐらいしか僕には思いつかない。
当然、僕にはそんな芸当はできないので、少し自分の捉え方を変えることにした。
ポケモンのギラティナが現実世界と反転世界でそれぞれ異なるフォルムを取るように、人間もリアルとバーチャルで異なるすがたを取るとするのが僕の捉え方。(VRCでは稀によく聞く考え方でもある) イメージはこんな感じ。
https://scrapbox.io/files/633c89f51db8ce001dbe8f91.png
Twitterなど目に見える実体が必要ない場合は基本的に真ん中の魂っぽいのが情報を垂れ流す。
実体が必要となる場合は、現実空間ではリアルアバター、仮想空間ではバーチャルアバターを借りて他者と交流を図るイメージ。 狭義Vtuberでは右のバーチャルアバターと魂が分離不可能なものとしているので、現実の話をするのに強烈な違和感があるが、この捉え方であれば本体たる魂は現実・仮想空間を自由に行き来しているのでおかしくはないと思う。
しかし、この真ん中が本体であるから当然ながらVtuberではない。
Vtuberはバーチャルな存在であり続けられる人が名乗るものだと思っているので、僕はVtuberを名乗りたくない。