Norm-establishing and norm-following in autonomous agency|Artificial Life(2013)
Naa_tsure.icon良い/悪いという概念は何かしらの評価者なしには存在しえない
規範は外部から与えられたルールではなく、システム自身の生存可能性との関係から内在的に立ち上がるもの
問題
完全な失敗ではなく、回復可能な失敗を含むような段階性をどう扱うか
システムを再び生存可能領域へ戻すために必要な環境条件の変化
良い/悪いが存在するか?という点にある
Naa_tsure.iconタイプミスは失敗だが、惑星が軌道を外れても失敗ではない
前者は行為で、後者はイベント
ある動物の行動をモデル化したとき、結果がある方向に進んだとして、なぜそれを失敗と言えるのか
Naa_tsure.icon動物の行動実験では実験者が成功と失敗を外から定義する
一定時間内にコウモリがコオロギを捕まえられたら成功
コオロギに逃げられてしまったら失敗
一方で、そのコウモリのお腹が空いていなかったり、コオロギを美味しいと思っていなかったら、そのコウモリ視点では失敗ではない
今回はそのエージェントにとっての失敗を内側から評価したい
A = autocatalysts 自己触媒
代謝ネットワークを構成し、自分自身の生成に関わる成分
F = food / resources 資源・食物化学物質
代謝が作動し続けるために必要な物質的・エネルギー的資源
Naa_tsure.iconAやFは実際の単一分子ではなく、多数の成分全体をまとめた抽象変数
この A-F ダイナミクスから、どの環境資源条件なら代謝が自己維持できるか?
Aのダイナミクスを微分方程式で表すと、
code: tex
\dot{A} = -k_bA^3 + k_fFA^2 - k_dA Naa_tsure.iconそれぞれの解釈は
一項目:Aは3つ集まるとAが1つ減る
code:tex
3A \rightarrow 2A + F
二項目:A2つとF1つでAが1つ増える
code:tex
2A + F\rightarrow 3A
三項目:Aは勝手に分解する
code:tex
A \rightarrow \varnothing\\
code:tex
\dot{A} = A\left(-k_bA^2 + k_fFA - k_d\right) Naa_tsure.iconAが0の固定点はエージェントが死んでいる状態 二次方程式を解けばさらに2つの固定点が出てくる
F=1.4でシミュレーションしてみると、以下のような固定点が見られる https://scrapbox.io/files/6a3cc5df2ba3627f4ecfeebd.png
不安定固定点の1.76を下回るとAは0の安定な固定点へと引っ張られる
Naa_tsure.iconつまり死んでしまう
逆に1.76を超えると安定な固定点7.57へと引っ張られる
Aの値をキープできるので生き続けることができる
資源の値を変化させて、この固定点がどう変化するのかを調べる
https://scrapbox.io/files/6a3cc6ce2ba3627f4ecff1a3.png
Fが1.095を超えると不/安定な固定点がペアで現れる ある程度の資源がないと、Aの初期値に関わらず安定して存在できない Naa_tsure.iconしかし、動物は行動することによって資源の量に介入できる
https://scrapbox.io/files/6a3cc9eb2ba3627f4ecffda6.png
資源の分布
code:tex
F(x,y) = \exp(-(x^2 + y^2)) エージェントの行動
モデル1(確率的モデル)
Run
角度(α)を一定に保ったまま進む
code:tex
\frac{dx}{dt} = \cos(\alpha) \\
\frac{dy}{dt} = \sin(\alpha) \\
\frac{d\alpha}{dt} = 0
Tumble
ランダムな方向へ回転する
code:tex
\alpha \sim \mathrm{Uniform}(0, 2\pi)
tumble の直後には、短い cool down がある
RunかTumbleかの判定基準
code: tex
\rho := F_t - F_{t-0.01} + e \\ e \sim \mathcal{N}(0, 0.01^2)
$ \rho \geq 0ならRunで$ \rho < 0ならTumble
つまり資源が増えてたらそのまま、減ってたら回転する
Naa_tsure.icon生存条件は自らを保つという条件から導いたのに、行動は完全に外的に指定していて、まったく創発していないところは少し気になる
評価の仕方を考えたよ!という主張な気がするので間違ってはない
モデル2
direct gradient climbing
常に資源濃度が高い方向へまっすぐ進む
code:tex
\frac{dx}{dt} = -k_m x \\
時間とともに資源ピークである原点へ向かって移動する。
これによってprecarious regionにいても助かるエージェントがでてくる
行動は代謝システムの生存可能性を拡張している
Naa_tsure.iconまあそりゃそうだろという結果
Naa_tsure.icon本当は移動コストもあるはず
normative fieldに対して、
行動の方向が合っていれば成功
行動の方向が間違っていたら失敗
そして、移動速度などでその程度を評価することができる
規範は力ではなく、評価構造
規範とは、現在の組織から見た可能な未来の地図
Naa_tsure.iconこれはおそらく集合変数だからって話でいいのかな
温度は水の振る舞いを因果的に操作していないという話?
Naa_tsure.icon規範性(normativity)がミクロな構造から現れるマクロな変数であることを認めれば、マクロな世界で因果的な影響を及ぼしてもおかしないはず