楽天証券
楽天証券の投資信託積立額が月間で350億円を超えてきた。約110万人が積み立てを設定しており、前年から約2倍に。投資信託の残高は前年同期から53.3%増えて、1.5兆円を超えた。主要オンライン証券の中では、SBI証券の投資信託残高が2兆5750億円とトップだが、楽天証券はSBIの約3倍のペースで残高が増加している。
2020年12月末のSBI証券の預かり資産残高は17.6兆円となり、楽天証券の預かり資産残高の1.7倍です。 口座数で両社を比較すると、SBI証券の口座数は楽天証券の約1.2倍です(SBI639万口座÷楽天証券508万口座=1.25倍)。口座数以上に預かり資産残高の開きが大きく、1口座あたりの預かり資産残高は、SBI証券が高いことがわかります。
楽天証券は、少額の積み立て投資信託やポイント投資など、投資初心者の口座獲得に力を入れています。口座獲得当初は、1口座当りの預かり資産残高が少ないものの、数年後に投資家として育ってきたときの収益化を狙っています。
取引額(D)を預かり資産(C)で割ることで計算できる「預かり資産に対する取引額」は、楽天証券がトップです。この指標から、預かり資産を積極的に売買するアクティブな投資家の比率が高いと読みる取ることができます。楽天証券が2.37倍、SBI証券が2.06倍、マネックス証券は0.95倍となっています。 また、取引額(D)を証券口座保有者数(A)で割ることで、「口座あたりの取引額」を算出することができます。1口座あたりの預かり資産額が大きい場合、この指標が大きくなります。SBI証券がトップで555.5万円、次いで楽天証券が466.5万円、マネックス証券が232.7万円となっています。
マネックス証券がそれぞれの指標で低い結果となっており、SBI証券と楽天証券が高いのは、アクティブに取引をする投資家が多いということに加えて、新規ユーザーの比率が高いことが背景にあると言えます。