予算を確保する
こうして電算部の野村と電子部の岡本との「かんばん」電子化プロジェクトが立ち上がることになった。 プロジェクトを進めるにあたっては、野村が「青木枠」と呼ばれる専務の別枠予算を確保したのと同じように電子部でも開発の予算を確保する必要があった。とはいえ、大きな資金を確保する必要はなかったので、岡本は表立って予算として計上することはしなかった。 開発内容にバーコード情報を処理するコンピュータが含まれていることをいいことに、バーコードの開発を車載コンピュータの開発と装って決裁を取ったり、他の自動車関連案件の中に開発項目を潜り込ませて予算を確保した。 別案件と装って決裁を取ったり、
他案件の開発項目に潜り込ませて、
予算を確保する