不倫
競泳の東京五輪代表内定選手である瀬戸大也(26)が週刊新潮に暴露された不倫問題の収束が見えない。所属先のANAとの契約が解除され、東京五輪の日本代表競泳チームの主将、JOCの「シンボルアスリート」の辞退を申し入れ、所属先がないことから国内大会の出場も、現状では不可能な状況に追い詰められている。 一方、同じアスリートでも、プロ野球選手の不倫問題は、ここまで尾を引かない。新型コロナによる自粛期間中の不倫を文春砲にスクープされた阪神の西勇輝も、球団からペナルティを受け、お立ち台で、ファンに謝罪したことで“ちゃんちゃん“で終わっている。 元千葉ロッテで、現在、ユーチューバーとして“タブー無き評論”が評判の里崎智也氏は、こう分析している。 「プロ野球選手の不倫スキャンダルが今回の瀬戸さんのような大問題に発展しないのには3つの理由があると思うんです。
(1)週刊誌がスッパ抜いても野球ファン以外の世間一般の人が認識できる選手は限られている。
(2)世の中の人は、そもそもプロ野球選手にクリーンなイメージを持っていないし、選手側も、それを売りにしていないし、実際、売っていない。
(3)球団のイメージ、親会社のイメージに悪影響を与えるのかもしれないが、瀬戸さんのように所属先の企業スポンサーの看板を背負い、顔として活動しているわけではない。
極論を言えば、プロ野球選手は、法律を犯すような行為をしない限り、グラウンドで活躍すればいいし、それを求められている。だが、瀬戸さんのようなオリンピック選手は支援してもらっている企業スポンサーからは、結果よりも、アスリートとしてのイメージを求められている。この違いが理由じゃないでしょうか」 また瀬戸はJOCからも強化選手として強化費という名の助成金をもらっているが、これは、公的なお金で税金。お金に、どこからもらったかの名前は書いていないが、「私たちの血税で遊んでいるとは何ごとぞ」という怒りを買った。 もう「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の世界である。プロ野球選手の年俸も、ファンが支払ったチケット代が原資だが、ファンにある程度の“抗体”ができているのか、「私たちのチケット代を何に使ってくれているのか?」との声は大きくならない。