三井住友銀行
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SMBC(Sumitomo Mitsui Banking Corporation) 三井住友銀行は10月7日、新規口座開設者向けの新たな手数料を発表した。21年4月以降に普通預金口座を新規開設する顧客について、ネットバンキングなどデジタルチャネルの利用設定をせず、2年以上入出金がなく残高が1万円未満の場合は年額1100円の手数料が引き落とされる(18歳未満、75歳以上の顧客は対象外)。残高が手数料に満たない場合は、口座を自動的に解約する。この発表は、デジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に推進する宣言ともいえる。 最も重要な顧客接点となっているのが、スマートフォン向けアプリだ。アプリのダウンロード件数は10月時点で約700万件、うち月間利用者数(MAU)は400万人と高水準となっている。 三井住友銀行の保有するファーストパーティーデータは契約者情報に基づく性別や年齢といったデモグラフィック(属性)データ、アプリの利用データ、自社サイトのアクセスデータなどが挙げられる。銀行のサイトのほか、オウンドメディア(自社メディア)「マネービバ」のデータも利用する。マネービバは資産運用やライフプランなど、お金にまつわるさまざまな記事を掲載し、知識を身に付けてもらうためのサイトだ。商品やサービス紹介が中心の銀行サイトに比べ、閲覧した記事の履歴から顧客がお金に対してどのような悩みを抱いているかが推測しやすい。 銀行ならではのデータが口座の入出金データだ。「人生にまつわる大きなイベントがあったときに、金融ニーズは生まれやすい」(鈴木氏)。例えば、出産だ。初めて児童手当が入金されれば、その顧客は子供ができたと推測できる。教育費の積み立てなどのニーズが高まる可能性が高い。サイトの閲覧履歴以上に高い確度で顧客のニーズを予測できる。
ニュース(2020年)