PDCAサイクルにDoから巻き込まない
問いを立て、仮説を作り、仮説を検証し、当初の問いの答えを探す。
PDCAのサイクルに協力者を巻き込むときは、Doから巻き込むことを避けよう。特に建設的なフィードバックを求めるならば。 仮説を検証する打ち手の妥当性は、
①問いに対する仮説の妥当性、
②仮説に対する打ち手の妥当性
に分解される。そして、②は①が十分に妥当であることを確認しなければ判断できない。なぜならば、「この打ち手は機能するか」という内には評価が含まれている。評価には価値基準が必要である。そして、ここで価値基準となるのは、単に仮説を検証しうる打ち手であるということではなく、その仮説が検証されることによって当初の問いの答えを見出すことに寄与するかどうかであるからだ。つまり、そのDoは後続するCheck、Actを経ることで当初の問いに対するわれわれの認識のレベルを多少なりとも向上させ、次のサイクルを前回よりも高い位置から始められる『勾配』があるかという評価が必要なのだ。 したがって、打ち手に対するフィードバックを求められる協力者は、必然的に当初の問いとそれに対する仮説への理解が求められる。そうなると、サイクルが途中まで回り始めたDoの段階で「この打ち手はどうか」と巻き込んでも期待する結果は得にくい。 まず問いを共有する。そして仮説に合意する(たとえ賛同できなくとも)。そうして打ち手の評価は可能になる。