補償を伴う選択的最適化
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加齢に伴う能力の伸びや維持は熟達化の成果だけでなく、目的を精選し、自らの限られた資源(時間や労力)を効率的に配分し、うまくいくよう工夫するという戦略によるところも大きい 自らの持てる資源を認識し、それをどこに振り向けるか(目標)を選択すること
目標に対して資源配分の調節を行い、努力を継続すること
今までのやり方でうまくいかなくなったときに、新しいやり方を工夫すること
その後の研究では、SOCが認知能力の維持のみならず、サクセスフル・エイジングの戦略としても用いられていること、SOCは成人期に最も活発に行われており、老年期にはそのうち「喪失を見越しての選択」がよく使われていることなどが明らかにされている(Freund & Baltes, 1998; 2002)