民主主義の原点は協同確認行為
日本は村落共同体をはじめとする様々な政治的経験の中で、ヨーロッパ的形態とは異なる形で構成員の中での協同の営みに対する試みが行われてきた 宮本が村の古文書を見せてほしいと頼んだときの村の話し合いがあった
雑談のように見える相談の仕方
「村でとりきめをおこなう場合には、みんなの納得のいくまで何日でもはなしあう」
あるテーマが出された場合、そのテーマの決定のために議論が集中されるのではなく、そのテーマから「話に花が咲く」かのごとく、話題が参加者の関心に基づいて多様に語り合われる
そういう仕方で皆が十分に話し合いに参加して言いたいことを言っていけば、最後には合意に達したという
「話の中にも冷却の時間があって、反対の意見が出ればでたで、しばらくそのままにしておき、そのうち、賛成意見が出ると、また出たままにしておき、それについてみんなが考え合い、最後に最高責任者に決をとらせる」
「せまい村の中で毎日顔をつきあわせていても気まずい思いをすることはすくないであろう」
特徴
1. 自由に語り合うことを重視。テーマに集中するように限定されない
2. 直接的な対立となるような議論の方法をとらない。お互いの経験を出し合って、お互いが他人の意見を冷静に十分考えてみる時間が与えられる
3. 決定が優先されるのではなく、寄り合いに参加した者がみな、参加者として認められ受け入れられることを重視する
4. 一番重視されるのは論理的正しさではなく、共同体構成員相互のコミュニケーション、相互理解