場所法
https://gyazo.com/c7d162ac890bf257fdfec95f49835bad
適応論的な説明: 動物にとって生存にかかわる情報なので長期記憶に保存されやすい 熟知した場所を利用
個々の情報を特定の場所においた状態を頭に思い浮かべ配置
具体的にイメージ化
物理的なものでないと覚えづらい
キテレツで卑猥でメチャクチャな状況を想定するのが効果的
場所の記憶は動物にとって重要なため、長期記憶に保存されやすい性質を持っている。 言語と視覚の両方の情報を符号化
キケロはその著書『弁論家について』(ii. 86)の中で、シモーニデースとスコパス家との関係の終わりについて、こんなことを書いている。シモーニデースのパトロンだったスコパスが戦車競走で勝利した。その祝宴で、シモーニデースは勝利を祝うオード(頌歌)を歌ったのだが、カストルとポリュデウケスの讃美に多くを割かれていたので、スコパスは立腹した。報酬を支払う段になって、スコパスは一部しか払わず、残りは双子の神(カストルとポリュデウケス)に請求しろと言った。そのすぐ後、2人の若い男がシモーニデースに会いに来たと聞かされて、シモーニデースが宴会の部屋を出たら、天井が崩落して、スコパスと客たちを押しつぶした。瓦礫を掘り返している間、シモーニデースは死んだ客たちの身元を調べるよう頼まれた。シモーニデースは、部屋を出る前に人々がテーブルのどこにいたか、その座(loci)の記憶から、身元を特定することができた。カストルとポリュデウケスが残金の代わりに自分の命を救ってくれたのだとシモーニデースは感謝して、後に、この経験を「記憶劇場」(memory theatre)または「記憶宮殿」(memory palace)に展開させた(「座の方法」(en:Method of loci)参照)。この情報処理の方法は、ルネサンス期まで広く社会に口伝された。シモーニデースはこうした古代の記憶術の方法を発明したと信じられている。