リバウンド効果
alias: 皮肉なリバウンド効果, シロクマ効果, paradoxical effects of thought suppression
シロクマ実験(Wegner, Schneider, Carter, & White, 1987)
「シロクマについて考えないでください」と教示したところ、それを意識的に制御できる場面ではうまく思考を抑制することができたものの、その制御が解かれた途端に、むしろシロクマのことが通常以上に思考に上りやすくなってしまった(Wegner, Schneider, Carter, & White, 1987)
思考抑制のリバウンド効果
思考抑制にはそれをモニタリングする過程が必要だが、この過程が働き続けることによって、むしろ抑制しようとする思考内容に敏感になってしまうために、リバウンドが生じるのだと考えられている
加えて、自己制御には認知資源が必要であるため、その資源を割くことを停止したり、そもそも資源を割くことができない状況では、監視対象が思考に侵入してしまうのだと考えられる