ランダムコイル
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分子の大きさのレベルで見れば熱運動によって構造を時々刻々大きく変えているが、かなり長い分子鎖の場合(例えばCが数百個以上つながった場合)、統計的に見れば図 1.4に示すように1本のヒモをまるめたような糸まり状(球形)になっている。これをランダムコイルと言う。 鎖状高分子の運動単位として数個の主鎖結合からなるセグメントを考え,セグメントが次々につながったもので,合成高分子の溶液中での挙動を論じることができる
そのとき,セグメントとセグメントの連節点で,一方のセグメントのまわりにほかのセグメントが自由に回転できるものとして,得られた高分子の模型をランダムコイルという 実際の高分子では,主鎖結合と主鎖結合がなす角や回転角に制限があるが,平均二乗鎖長などの特性値は,長距離相互作用を無視するかぎりは,定数因子を除いて等しく,ランダムコイル模型はよい近似といえる