モンティ・ホール問題
3つのドアから1つを選択→モンティが外れのドアを1つあける→プレイヤーは再度選択し直した方が確率が上がる https://gyazo.com/3d28021bd8bbc2c0b44eac3d83e65793
ルール
1. 3つのドア (A, B, C) に(景品、ヤギ、ヤギ)がランダムに入っている。
2. プレーヤーはドアを1つ選ぶ。
3. モンティは残りのドアのうち1つを必ず開ける。
4. モンティの開けるドアは、必ずヤギの入っているドアである。
5. モンティはプレーヤーにドアを選びなおしてよいと必ず言う。
プレイヤーはドアを変更すべきか?
ほとんどの人は最初の選択を変えないがこれは誤り
$ P(W) = \frac{1}{3}, P(L) = \frac{2}{3}
https://gyazo.com/683f12b9e06a6f83d17f8793c563981e
ドアを変更するの方が確率が高くなる。
$ P(W) = \frac{2}{3}, P(L) = \frac{1}{3}
モンティがドアを開いたことで、残りの1枚に確率$ \frac{2}{3}が集中する
https://gyazo.com/31fff17cfe80c6b0c33710a1157b54e8
100枚のドアによる説明
1. 100枚のドアをプレイヤーが選ぶ。正解の確率は$ \frac{1}{100}
2. モンティが残り99枚のうち98枚をあけてヤギを見せる。
3. プレイヤー二度目の選択
プレイヤーが100枚の中から選んだ1枚
正解を知っているモンティが99枚の中から開こうとしなかった1枚
どちらが確率が高いか?
最近の研究によると,このゲームを何度も行い,切り替えると賞品を当てる確率が2倍になることを十分に観察した後でさえ,ほとんどの人が3回に2回の割合でしか切り替えなかった。そしてハトのほうがうまくやった。数回試すと,ハトは毎回切り替えることを学習した。 このようにハトは学習したのだが,これは計算や理解を伴っているのだろうか? 全然だ。ハトは優れた経験主義者で,観察結果に従っているだけ。これに対し人間は,分析のしすぎで混乱している。 解説を聞いてもヒトは変更できない
解説を聞いているにもかかわらず規範的意思決定ができない理由を,Greenberg & Dorr(1998)ならびに Inman & Zeelenberg(2002)らは,自ら選んだ選択肢を変更するのには抵抗があるという現状維持バイアスで説明している。