プルースト効果
alias: プルースト現象
ある特定の香りから、それにまつわる過去の記憶が呼び覚まされる心理現象
バデリーのワーキングメモリモデルの最新版では臭覚と味覚はエピソードバッファと紐付いている
自伝的記憶に関連付けた検討
e.g. Chu & Downes, 2000a; 山本・野村, 2005
この現象で想起された記憶が極めて個人的な出来事
無意図的想起(involuntary remembering)
意図しないのに何かがふと想起されてくる現象(小谷津・鈴木・大村, 1992)
プルースト現象の特徴の一つ
由来
マルセル・プルースト『失われた時を求めて』
紅茶に浸したマドレーヌの香りをかぐと主人公が幼少期を思い出す場面がある
参考
においによる自伝的記憶の無意図的想起の特性:プルースト現象の日誌法的検討
プルースト現象
殆どの記憶が
古く、
快でかつ情動性が高く、
特定的で
追体験感覚を伴った出来事
手がかりとなったにおいは
快でかつ感情喚起度が高く、
命名が容易
想起時の活動が副次的な手がかりとして作用することはまれ
感情一致効果(気分一致効果)が見られた
においと記憶 | 日医on-line
嗅覚は五感の中で唯一、嗅細胞、嗅球を介して、本能的な行動や喜怒哀楽などの感情を司る大脳辺縁系に直接つながっているので、より情動と関連づけしやすいためと言われている。