ニッチ
alias: ニッチェ, 生態学的ニッチ, 生態学的ニッチェ, ecological niche, niche
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source: "Community ecology: Figure 9(Opens in a new window)(Opens in a new window), by Eva Horne, modified from Williams et al., source article is CC BY 4.0.
生態的地位(せいたいてきちい)とは - コトバンク
動物生態学の基本的概念でニッチともいい,C.ダーウィンが「自然の経済における地位」と呼んだものを,具体化した概念。
C.S.エルトンは,その動物の生物学的環境における位置,その食物ならびに敵に対する諸関係と定義した。
G.E.ハッチンソンは,集合理論を用いて,あらゆる環境条件に対する個体群の反応を n次元に展開した多次元的地位の概念を示した。
生態的地位の理論は,競争種の間の量的関係,利用できる資源に照らし合わせた種の分布,種が進化し共存する条件を明確にしようとするものである。
人類学では F.バースが,ヒンドゥクシュのスワート渓谷におけるフィールドワークの資料とその分析にこの概念を援用した。彼は,二毛作の上限を境に全く別の生活様式を取る2つの民族がそれぞれの自然環境に適応した生態的地位にあり,両者は社会的共生関係にあると説明した。