デザインの敗北
ネットスラング
以下の状態のときに使われることが多い
デザイナーがオシャレでかっこいいデザインを作成
実際のユーザーからは分かりづらく、対応に困った店側がテプラや追加の看板等で対策を施している
綾塚 祐二: 毎度ですが、こういうのは「デザインの敗北」ではなく「駄目な・質の低いデザイン (をした結果)」である、ということを周知していきたい。 https://t.co/62y8Hdg8fj
綾塚 祐二: 念のため補足。「デザインの敗北」だと「『デザイン』は悪くない/良いのに、他の要素に負けた」と解釈する/される余地がありますが、これは「ここに(男性用)トイレがあることを示す」という本来果たすべき機能が弱く他の施策が必要になっているので、「デザイン(設計)がよくない」というべきなのです。
「デザイン vs わかりやすさ」みたいな誤った対立構造で解釈される余地があるからということかな
余地があるにしてもそういうミスリードをする人がいるのだろうか
誰もそんなミスリードしてなくて「それをデザインの敗北と言うんですよ」という人が多い
Miyahan: それをネットミームで「デザインの敗北」と呼びます。 https://t.co/hZa3IqZcgu
一方で、「デザインは分かりやすい・伝わりやすくなくてはならない」みたいな強迫観念もデザインを狭く捉えていると思う
UIの良さはユーザービリティだけじゃない
不便益
佐藤可士和のセブンコーヒーマシンはこの象徴だと思っている
事業戦略として見たとき、セブンカフェは歴史に残るくらい大成功している
それまで何度かコーヒー提供を試みていたが失敗している
セブンカフェ - Wikipedia
成功要因としてブランドデザインをしっかりとやったから
どこまで正しい評価はしらんけど
Wikipediaによると2000年代はスターバックスが台頭した年
この流れの中でセブンが出したのがバリスターズカフェ
https://scrapbox.io/files/6542f625a860a0001c6dbe36.png
ださい
エスプレッソが合わなかったというのもあるけど、スターバックスの台頭は味なんかの物質的な要因だけではないという話
【スターバックス成功の理由】「サードプレイスを作ったから」ではない!若者に受け入れられた真の要因 | 文化をデザインするビジネスリーダーたち | ダイヤモンド・オンライン
スタバのサイズ表記はめちゃくちゃ分かりづらい
S・M・Lという共通言語を使っていない
デザインの敗北の原理からするとスタバのサイズ表記って悪手のはず
そこにスタバの価値がある
こういう流れの中でコーヒーブームに食い込んでいくためには、コンビニでコーヒーを飲むという行為自体を刷新する必要がありそう
バルミューダの家電がめちゃくちゃ不便に設計されてるのは、それを使いこなす部分の気持ちよさに価値がある的なものをどっかで見た
不便益
セブンカフェの成功はコーヒー文化をコンビニ内で持ち込むことが要因としてでかくて、誰にでもわかりやすいデザインだとここまでのインパクトはなかったのではないか
佐藤可士和デザインのコーヒーマシンはその後、再デザインされている
わかりやすさの点で見直しが測られたのは間違いない
仮説検証プロセスを経てデザインを改良している
デザインの敗北か?
初期デザインがわかりづらかったのでテプラを貼ったことをデザインの敗北とする→わかる
佐藤可士和デザインによるセブンカフェはデザインの敗北である→同意できない
なるほど失敗と敗北の違いだ
敗北の「北」とは逃げるという意味
仮説検証プロセスにおいて、失敗を重ねることに価値がある
逃げてない
初期段階で勝敗をジャッジしてること自体がナンセンス
#デザイン