スモールワールド実験
alias: スモール・ワールド実験, スモール・ワールド現象, スモールワールド現象, 6次の隔たり, small world phenomenon, small world effect, small world experiment, six degrees of separation
https://gyazo.com/d6022ea572a69227fa2c5837da9e0bd3
source: By Daniel' (User:Dannie-walker) - Own work, CC BY-SA 3.0
スタンレー・ミルグラムのスモールワールド実験(Milgram, 1967; Travers & Milgram, 1969)
この実験では、無作為に選ばれた起点人物に、やはり無作為に選ばれた目標人物の名前と居住地、属性を伝えた
自分よりも目標人物を知っていそうな知人ひとりだけに手紙を送るように依頼し、チェーンレターの要領で手紙をつないだ
その結果、アメリカのネブラスカ州に住む起点人物からボストンの目標人物に到達するまでに中継した人数の平均は5.2名だった
https://gyazo.com/352a198440df71cc84ce429956e23635
ただし目標人物に到達しなかった手紙も多かった
ミルグラムは、類似の実験を複数回行い、いずれもおおよそ5人を介して6ステップで目標の人物にたどり着くという結果を得た
このことから、互いに面識のない2名の間にあるのは、わずか「6次の隔たり」だとしている
最近では電子メールでも同様の実験が行われており、そこでも5~7ステップで目標人物に到達したことが報告されている(Dodds, Muhamad, & Watts, 2003)