ゲティア問題
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ゲティア問題(英語: Gettier problem)は、認識論の分野でエドムント・ゲティア(英語版)が提示した知識の定義(英語版)に関する問題である。1963年に上梓した3ページの論文「正当化された真なる信念は知識か」("Is Justified True Belief Knowledge?")で、ゲティアはそれまで広く受け入れられていた知識のJTB説(正当化された真なる信念、justified true belief)に対する反例を提示した。
事案
スミスとジョーンズは、ある会社の採用面接にきた。
スミスは、「ジョーンズが採用され、かつ、硬貨が10枚ジョーンズのポケットに入っている」と信じるに足る理由を持つ。
スミスは、この事実から「採用されるのは、硬貨が10枚ポケットに入っている者である」との命題を信じている。
スミスは知らないことであるが、実際に採用されるのはスミスであり、かつ、スミスのポケットにも10枚の硬貨が入っていた。
検討
スミスは、「採用されるのは、硬貨が10枚ポケットに入っている者である」という命題を信じている。
「採用されるのは、硬貨が10枚ポケットに入っている者である」という命題は真である。
スミスは、「ジョーンズが採用され、かつ、硬貨が10枚ジョーンズのポケットに入っている」という事実から「採用されるのは、硬貨が10枚ポケットに入っている者である」との命題を信じたのであるから、その命題を信じるに足る理由を持つ。
JTB説によれば、3つの条件を満たしているから、スミスは、「採用されるのは、硬貨が10枚ポケットに入っている者である」という命題についての知識を持っていると結論付けられるように思われるが、実際には、スミス自身は、「スミスのポケットにも10枚の硬貨が入っていた」ことを知らないのであるから、スミスは、この命題について知識を持っているとはいえない。スミスは、「ジョーンズが採用される」と誤って信じているのである。
Wikipediaの説明はよくわからんなmtane0412.icon
「知っている」というためには|MaryHurry
スミスとジョーンズは会社の面接に来た。どちらかが採用されるのだが、スミスはジョーンズが気に入られているのを見て「ジョーンズが採用される」と思った.(JBsp)また,ジョーンズが面接前に100¢のコインを上着に仕舞っているのを見ていた。ここから「採用されて、上着に100¢の入った人がいる」という正しい推論をした.(q)またこれは正当化された信念から出た推論なので,qも正当化された信念である(JBsq)
ところで,実は採用されたのはスミスの方だった.(¬p)さらにスミスも忘れていたのだが偶然にも自分の上着にもちょうど100¢が入っていた。したがって、スミスの「採用されるのは上着に100¢の入った人だ」という正当化された信念は真である.(q)*²
しかし、スミスは自分が採用されるのを知らない!
これはちょっとわかる