βシート
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βシートは、隣り合ったペプチド鎖の間で、一方の主鎖のN-Hの部分が隣接する主鎖のC=Oの部分と水素結合を形成し、全体として平面構造を形成している。 こうして形成される多くの水素結合により、βシートは安定で丈夫な構造となる。 βシートには平行型と逆平行型が存在する。 βシートの中ではペプチド鎖がほとんど伸びきっている。 隣接するペプチド鎖の α-C 原子間の距離は 0.35 nm である。 βシートにおいては、シートの片側の面に現れるアミノ酸残基の多くが疎水性で、他方に現れる残基の多くが親水性であることもある。 βシート中にある種の配列が現れると、そこでヘアピンターン(ペプチド鎖の向きの急転換)が起こる。 それは1つあるいは複数のプロリンである場合もある。 また、βシートはその名に反して、実際は平らではない。 βシート中のペプチド鎖は、くわしく観察すると、非常にゆるやかな右回りのらせんになっている。 これはペプチド鎖全体で φ と ψ の回転角が繰り返されていくためである。