RNAサイレンシング
植物ウイルスの病徴発現における宿主RNAサイレンシングのかかわり
RNAサイレンシングは塩基配列特異的にRNA分解を行うメカニズムであり,二十数塩基の短いRNA(small RNA; sRNA)がガイドとなって特定の遺伝子の発現を抑制する(ジーンサイレンシング)
RNAサイレンシング経路にかかわる遺伝子群は真核生物内で広く保存されており,菌,線虫,昆虫,植物,哺乳類などで見いだされている
それぞれの生物において異なっているものもあるが,二本鎖のsRNA生成とRNA-induced silencing complex(RISC)によって標的となるRNAの発現が抑制される過程はすべての生物間で共通している