間テクスト性
人間はシュークリームのようなもの
シュー皮
表面にシュー皮のように記号の秩序がある
クリーム
中でシュー皮を支える実質はドロドロのクリームのように未分化なままでいつでも皮を破って飛び出そうとしている
主体は、シュークリームの外側の形みたいなものだから、ひどく不安定だ。はずみですぐへしゃげてしまう。また、気がついたときには、記号の秩序はもうそこにあるわけだし、主体が消滅しても、それは続いていく。だから主体は、前も後ろも記号の秩序(ないしテキスト)に挟まれていて、かならずその中間に位置する。主体が言葉を喋る、と考えるより、テキストからテキストへの変換関係として、主体をとらえるほうがいい(間テキスト性)。 『はじめての構造主義』.icon p.210