経営という文脈の中でのエンジニアリング
若い頃(?)は、仕事では「楽しくプログラミングしたい〜」ぐらいにしか捉えていなかった
が、気持ちを改めないといけないな、となりつつあるmrsekut.icon
自分自身エンジニアだが、現状のエンジニア採用市場について思うのは、エンジニアの売り手市場が形成されているように見えて、結局のところエンジニアは「金の卵を産むガチョウ」でしかなく、待遇が一見して上がったように見えて実際にはエンジニアは価値の中心にはいないのではないか?ということだ。
エンジニアがリスクを負う、という部分の具体例のイメージが湧きづらかった
スタートアップに参加して、収入低めだが、上場させて、ストックオプションをもらうとか?
会社の命運のかかったプロジェクトを推進するとか?
それでもリスクを負えているのかわからんが
色々な会社を見てる時に、
就職って、人の見つけた課題へのタダ乗りだなあ、という気持ちになった
タダではないか
この会社の取り組んでいる課題は面白い面白くない、と偉そうに評価している
自分がやりたいことは「社会にインパクトを与える」と言語化してみたが、
最も重要な「社会課題」の部分は自分で見つけられていない
どこかに就職するという選択をするということは、
自分で社会課題を見つけることを諦め、
どこかの経営者が提案した課題と、企業文化に乗っかって、共にやっていくということ
いくら「ビジョンに共感しています」と言っても、
でも、自分で0から作れないから、既にあるところに乗っかります
という選択をしてる
自分も、それぐらい大きい課題を見つけられたら起業してるだろうなあと思いつつも、
そういうのを見つけることができず、
それでも何かしら社会に影響を与えたいよな、という気持ちで会社を探すことになる
誰か強い課題意識のある人間が、モノを作り、それに共感した人が一緒に進めていく
それがお金で繋がっているか、技術やコミュニティで繋がっているかぐらいの違いしかない
スタートアップは10年で生き残るのは10%、のような話があるが、OSSも同じで
倒産というわかりやすい指標があるかどうかの違いしかないのでは
OSSにも、メンテされない、誰にも使われない、競合に負ける、など様々な終わりがある
経営の文脈でコミットしていくなら、エンジニアが経営目線を持つべき、という側に傾く気がする 一方で「経営者がエンジニアリングを知っていること」は加点に過ぎないというか
普通に考えて、知らないより知っている方が良いってだけで、
そこやるかどうかはその人次第というか
逆にOSSの文脈に立つとに、技術視点が欠けているとそもそも話にならない
経営目線はあるに越したことはないが、無くても回すことができる
エンジニアリングは、一度プロダクトを作れば、多くの人に配布できるので、構造上お金を生み出しやすい
営業マンが人海戦術で泥臭く営業を回るのに比べて効率がいい(?)
その効率の良さがあるから、チヤホヤされて、高く雇う動機になっているだけ
しかし、この辺もAI等々に代替されれば、その限りではなくなる
企業に属してやっていくならば、そういうエンジニアリングをしていかないといけない
時代の流れ的にも、年齢的にもそういうことを考えていかないといけないmrsekut.icon
年齢を取るとプレイヤーでいられなくなる
部分的にもAI等々にエンジニアリングは代替される時代が来る
たとえ技術の質が良くても他の要素で負けてたら仕方がない
Pay系サービスとか
資本で殴ってPayPayが勝った
特定の技術に詳しい、といった具体性の高い能力は通用しなくなる
経営に首を突っ込む、組織を動かす、といった抽象的な(?)能力を培っていかないといけない
おもしろ技術をやりたい、というのは完全にエンジニア側のエゴで、
それで経営的にバリューを出せないなら、経営の文脈では却下される
やりたいなら趣味で勝手にやってくれと言われても仕方がない
当然に、おもしろで説得してもダメで、経営的なバリューに繋がるからこれを採用すべき、と説得しないといけない
ただまあ、おもしろ技術というのは、何かしらの点で筋の良い技術であり、
筋の良いものを使って、筋良くプロダクトを作りたい、というのと
筋良くビジネスを回していこう、という利害は一致しているはずなので、そんな難しい要求じゃない
エンジニアのスタンスにも依る
ガチョウになることを望んでいれば、ガチョウでも幸せだろう