アブダクションライン
そのような「形から入る」デザインがコンテクストとの適合をもたらすためには、根本的に、「ユーザ ーの要求に合わせて形を作る」という前提から翻り、「形に合わせてユーザーが要求を捉え直せる」ようにするべきなのです。
(中略) 原因から結果を段階的に導くのではなく、結果 から原因への逆推論を高速に走らせるのです。 私はこの道筋を「アブダクションライン」と呼んでいます 極端に言えば、ユーザー中心のデザインとは、「ユーザーに合わせたデザイ ン」ではなく、「ユーザーが自らを合わせることができるデザイン」のことであ り、ユーザーが自らデザインと協調して結果を最大化していけるだけの、シン プルで論理的な原理を備えたデザインのことだろうと思います。 ref /mrsekut-book-4297113511/070