できるだけ短い時間でメンタルモデルを共有する
人と人とのコミュニケーションをする際に、早い段階でメンタルモデルを共有したい 文章でもそうだし、コードでもそうだし、口頭でももちろんそう
新しいライブラリを作る時、
コードを書いてチームに共有する時、
数学の用語の解説を書く時、
新機能をリリースするときもそうだ
その概念のコアコンセプトとなる部分を早めに共有し、相手の頭の中にイメージさせる
文章でも良いし、図でも良い
適切な命名や、継承した構造が助けになることも多い
そのための、必要十分な量の共有を心がける
多すぎても冗長になるだけ、ノイズが増える
メンタルモデルを共有することで、概観が頭の中に備え付く
いちいち定義に立ち戻る必要がなくなり、理解が早まる
例えば、Haskellの文脈で「Monad」という概念を初めて知った時、その掴みどころのなさに困惑する
そして、Monadを知るためには、FunctorやApplicativeの知識も要する
Functorのメンタルモデルが頭の中にないと、
定義は見たことあるが、具体的なイメージを思い浮かべられない
だから、Monadを学ぶ際に「Functor」という単語が出てくるたびに、Functorってなんだっけ?と定義を再度参照することになり、学習が進まない
Functorのメンタルモデルを持っていると、Monadの理解が進む
同様に、Monadのメンタルモデルを持っていると、それを利用した構造もポンポンりかいできるようになる
メンタルモデルを一度得ていると、それを思い出しやすい
自転車の乗り方を忘れないのに似ている?
そこまで便利なものではなさそう
「群」の定義ってなんだっけ、というのを正確には思い出せないが、こういう要素があったな、というのは思い出せる
「react hooks」ってなんですか?という問いにも、こういう感じ、というのを思い出せる
新しい概念の学びが早い人は、このメンタルモデルの構築が上手いのだろう
コミュニケーションする際に、
発信する側は、相手のメンタルモデル構築を補助する語彙を使うようにし、
受信する側も、その概念のメンタルモデルを早く構築できるように工夫する
↑この図形が近しい人同士はコミュニケーションが速いのだろう
感情的に語る人同士、論理的に語る人同士、
テキストコミュニケーション、図を描く人、
同じ領域の人、
みたいな感じで
書籍を読む際も、著者とのコミュニケーションがどうできるかが鍵になってくる
知識量の差、対象読者とはそういうこと
メンタルモデルの類型みたいなのができれば、もっと有効なレビューシステムとか作れそう 自分が良いと思った本に対しても、筋違いなamazonレビューを見かけたりする
コミュニケーションが上手くいかなかったのだろう
対等な1票になってしまうのが問題