「悲劇の誕生」
「悲劇」論
音楽芸術論
主知主義批判
情念を芸術へと形象化する力の象徴
光名と芸術を司る
混沌に形を与える
秩序から逸脱しようとする力と、秩序に抑え込もうとする力が拮抗する時に劇的なものが生まれる
まずディオニュソス的なエネルギーが大事で、しかしそれだけでは不十分で、アポロン的形式との拮抗において何かが成立する
人間の欲望の本性は、人間にとって様々な苦しみや矛盾を生じさせる
しかし、この欲望以外には人間の生の理由はあり得ない
仏教の色即是空のような考えと逆mrsekut.icon 「欲望は無いほうがいい」という考え方に、ニーチェは反対している
音楽芸術論
「芸術」の本質は、世界の根源たる生への意思を、何らかの方法で人間に触れさせること
中でも、音楽は特別
音楽は「意思」のありようを何らかの形式性を介してではなく、「直接的」に、人間の心に伝える
「かたち」を通して「個体の苦悩」を表現する
形象の美が、苦悩に打ち勝つことを表現することで、苦悩を浄化する
一方で、音楽は苦悩を浄化せずに、生の根源としての矛盾を矛盾のままに示す
そして、そのことによって、人間の生に対する永遠のあこがれを表現する
すべてのものは美しくあらんがためには、知的でなければならぬ