Church-Rosserの定理
from ラムダ計算
Church-Rosser theorem
略して「CR性がある」などとも言う
名前の由来はAlonzo ChurchとJohn Barkley Rosser
同じラムダ式はどの順番で簡約しても、それ以上簡約できない状態になったとき、それらは必ず一意になる
任意のラムダ抽象はたかだか1つのβ正規形しか持たない
正規形を持たないものもある
ex. $ ((\lambda x.xx)(\lambda x.xx))
β簡約がChurch-Rosserの定理を満たす$ \Leftrightarrowβ簡約がβ簡約の合流性を持つ
証明 ref 『(理論)12 計算モデルの基礎理論』.icon p.90
定理
$ \forall M,N\in\Lambda[M=_\beta N\Rightarrow \exist L\in\Lambda[M\xrightarrow{\ast}_\beta L\;\mathrm{かつ}\;N\xrightarrow{\ast}_\beta L]]
前提
$ \Lambdaはラムダ抽象の集合
証明
いろいろある
『(理論)12 計算モデルの基礎理論』.icon 付録A
TaitとPer Martin-Löfの証明
『C言語による計算の理論』 付録B.1
https://gyazo.com/a78636b88d5b882f0c6524f4a86b99c4
これはI(IΩ)の簡約グラフ
あくまでも「簡約しきったときに同じものに到達する」ことを言っているのであって、
「簡約を繰り返したら同じものに到達する」とは言っていない
上図のようにループがあり得るので、適切なルートを選んで簡約を進めないといけない
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