2019年の話
前年に引き続き書いてみる
Scrapboxでの独り言に馴染みすぎて、もはや普通の文章の書き方を忘れる病気を患ったのでこんな感じで書いていく
一瞬の2019年
2019年は一瞬だった。ひたすら一瞬だった。始まったと思ったらあっという間に終わっていた
前年が新しい行動や新しい経験をした年だったと言うなら、今年は技術や知識を開き深めるような年だった。
この一年は、大学と、バイト先と、家での学習、の3軸で生きていた
復学した
2018年の4月が一年間の休学をし、2019年の4月から3回生として大学に戻った
もう一年休学する案もあったが、向こう5年ぐらいの生き方が定まってきていたので、さっさと卒業したほうが良いだろうという判断をして復学することにした。
前期は割と苦労した
2年生まであまり真剣に勉強していなかったのと、休学の一年間に数学に全く触れていなかったこともあり。
Scrapboxを使い始めたのは休学中だったが、これが一回生の頃から使っていればもっともっと楽になっていただろうなと思う。
もともと大学には友人は少なかったが、周りの人たちはみんな入学年が一年遅いいうのもあり、教室内の交友関係はほぼほぼ無になった。
講義が始まる直前に教室に入り、終わった瞬間に帰る感じ
困るのは過去問が手に入らないことや、休んだら連絡が途絶えるということ。
前期はもはやなんの勉強していたか覚えてない
後期の講義は割と良いものを選択できたと思う。
数学の基本的な分野である代数や幾何を今更とり、
数理論理学や計算理論なども取った。
数や幾何は本来は2回生の頃に取るべきものだったので、なんでこれ今まで知らなかったんだろうという気持ちになった。
この辺が数学の基礎になるということを全く知らなくて、やってなくてもなんとかなるだろうと考えていたのだろう。
バイト先
2018年の話でも書いたように、mrsekut.iconは今はSNSを作るスタートアップでフロントエンドエンジニアとして開発をしている。 今年はここのウェイトが大きかった
週3の大学と、週5のバイト
残った時間を家で数学やプログラミング
夏休みの時期は多分3日ぐらいしか休んでない
12月らへんの一ヶ月ぐらいは大学と仕事をしてないような完全なOFFの日はないような感じだった
大きめのリリースをリニューアルも含め3つぐらい行った
たぶん
展示会に行ったりもした
自分でハンドメイドをしたりもした
Haskellキーホルダーと、家のティッシュケースを作った
来年はD言語くんか、Chromeのネットワークエラーのときに出てくる恐竜らへんをつくってみたい
機会があってたまにARの仕事をさせてもらうことになった
Swiftわからん、モデリングわからん、何もわからん状態だった
仕様を考えたり、スマホの実機を触る仕事もありつつも、
一番楽しいのはコーディングをしていくところだな
型を導入したり、新しめの技術を導入したりして、開発体験が上がっていくのは気持ちが良い
テストは前は辛かったけど、このスライドとか読んで少し意識が変わっている 自身を省みるとまたまだ学生レベルだなとも感じる
「自分より強い人が、自分より頑張っている」という言葉、昨年に人生初めて自分の中で思い立った言葉だけど、未だにこれを帰り道に脳裏によぎったりすることがよくある
自分が実際どれほど成長できているのか、どれほど貢献できているのかというのはたまに思う
自分が事故って1ヶ月ぐらい抜けたとしても、なんか今の感じで回っちゃうんじゃないかとか
成長度合いを比べる人がいないのでよくわからない
バイト先の人と比べるなら、追いついている感じがしない
過去の自分と比べるならそりゃあ知識も増えたし、考えられるコーナーケースも増えたけど、これの成長速度が誇れるものかと問われると首を縦に振りづらい
新機能の仕様を自分で細かいところまで考えたりすることも増えた
知識が増えてアーキテクチャや言語やライブラリなどの選定に意見を出せるようになってきた
採用されることも増えた
スケジュール感は課題だと思う
結構ここが弱点であり、ここが鍵なんだと思う
自分の能力と、これから作るものの大変さや外部要因を測って工数を見積もり
それを満たすように作業をすすめる
チームについてや、コミュニケーションについて考えさせられたりもした
新しい人が何人かチームに入った
自分が参加した去年からこの会社の雰囲気の良さを感じていたが、
新しい人が増えてもこの雰囲気を保っているのはすごいし、良いなと思う。
意思はちゃんと伝えるし、注意もし合うけど、誰かが声を荒げて怒っているのは見たことないし、感情論ではなく健全に会話ができるのはすごく居心地が良い。
過去の習い事や学校や他のバイトでもよくあった、朝起きて「今日行きたくないな〜」みたいな気分になったことが一切ないのもこういう雰囲気のおかげなんだろうなと感じる。
あと、一緒にご飯を食べる機会も増えた。
みんなで行くのもそうだし、
お兄さん方と二人や三人で食べることもある。
芸術とか、政治とか、自分が知らない世界の話を色々聞いたり、エンジニアリングについて話したり、この会社のサービスの本質について話すこともあった。
お姉さん方とも機会があれば行ってみたい、
言わないけど。
恋愛
完全に無
自分も人も何のために付き合っているんだろう
たまに会う友人で恋人の愚痴を言う人もいれば、結婚してもそのうち別れる人もいて、
それって目的が変わったか、目的がわからないまま行動に起こしたことによるあれなのでは
じゃあ僕は何を望んでいるのか
その「望み」を叶える最適な手段は本当に付き合うことなのだろうか
相手の気持ちも気にしないといけないし、会う時間も必要になってくるし、お金もかかるし
他に熱中することがあってそこに時間を掛けたいと思うなら別にわざわざすることでもねえなってなった
気分が良くなることもあるけど、気分を害することもある
もしも自分が求めているものが、月に一回ぐらいの癒やしなのであれば
猫やVR世界の中の偶像に頼るのが良いのでは
あと、結婚についても思うところがある年だった
親が揉めていたので
まぁ、同じ人と数十年一緒にいるとかめっちゃ難しいよなって思う
会う人も変わるし、見る世界も広がるし
結婚というシステムがそもそも渋いよな、と思うと同時に
自分が、子供を生む意義もどういうもんなんだろうなって思った
そもそも出会いもなかったので結果も変わってない
Scrapbox
それ以外のプロジェクトも合わせたらもっと増えてると思う。
プログラミング言語と言語処理系と数学
言語処理系の楽しさの熱は冷めない
ちゃんと覚えてはいないけど、この辺りの言語を新しく触った
Elixir, Julia, Io, Elm, Idris, Scala, AssemblyScript
新しく触ったのは良いけど、どれもめちゃくちゃやり込んだというわけではない
どちらかといえば、RustやHaskell、Nimなど去年あたりに始めたものを書いてた
この辺の言語で言語処理系を書き始めたのが良かった
3つの処理系を書き始めた
しかし、2019年後半はあまり時間がとれず進捗が芳しくない
やる気が失せているわけではないので2020年、時間がアレば続けて取り組みたい
それにしてもHaskellは面白すぎる
仕事では99%のTypeScriptと少しのSwiftを書いていた
PLPLという言語処理系好きが集まるSlackコミュニティができた
言わずと知れた@uint256_t氏が作ってくれた
コミュニティの楽しさ」みたいなものを初めて感じたきがする
授業の影響で代数や幾何を始めた
幾何は難しい
代数は楽しい
圏論を知りたい駆動でこの辺の数学をやっている
圏論を始めた
昔の上司が勉強会を主催してたので行ってみた
当時はイミフだったが、これに参加したのがキッカケで俄然興味を持った
圏論は表示的意味論などの意味論に通ずるところがあり、それを数学の方面から理解したい駆動でやっている
去年と変わったこと
周りの会社や人から声をかけてもらえるようになった
Twitterで僕のことを見かけたらしいスタートアップの人や、Wantedlyや、身近な知り合いの人に事業の誘いをしてもらえるようになった
話は聞きに行ってみてるが、実際時間はとれそうにないのでどこも断っている
嬉しいという気持ちもあるものの、なんで僕なんだろうという気持ちもある
僕よりもずっと技術力がある人なんてもっとたくさんいるだろうし、
すげーネガティブなことを言うなら、「コストの割に技術力がある」とかかもな、とか思ったりした
勉強目的でインターン受けてみたらズタボロだったりするし、まったくよくわからない
しかし、インターン的な応募のやつ落ちるのすごいメンタルに来る
大学受験とかもそうだけど、自ら応募して、自らの力量不足で死ぬ系のやつ微妙にトラウマになってる
大学の知人にも声をかけてもらい、夢こもんずというイベントで新入生の50人ほどの前で偉そうに喋ったりした 自分のモチベーションの駆動源などについて見えてきたのも今年のはじめとかだと思う
し、やりたくないことに対する説明がしやすくなった
雑に言うと人生で初めて髪を染めるなどをした
センスの良し悪しはさておき、「おもろさ」は増した気がするので良かった
去年に比べて、おじさんと話す機会が減った気がする
去年は人生に悩んでいたのもあり、その悩みを至るところでオジサンに話してまわってた
たまにビビッと来るものもあったので偉そうなおじさんと話すのは有用な気がしてる
が、今年は少なかった
その意味で、人生について考える時間が減り、計算機科学や数学に関するインプットの時間が増えた気がする
復学の影響もあり、趣味にかけられる時間が著しく減った
大学に関連する勉強は授業中だけでじゃなく、課題もあるというのもあり。
やりたいことや知りたいことは増える一方で、インプットする時間もアウトプットする時間も減っている
なので、あまり有意義でない交友関係や、非生産的な恋愛にかける時間を消しに消しまくった感じになった
蒙古タンメンの米のやつがうますぎて春ぐらいから週に2回ぐらいのペースで食ってた
言語処理系の作成と、アドカレへのエントリは今年の目標だったのでエントリすらできていないのは今年の目標を達成で示すのでけっこ結構くクルものがある
本
小説や漫画はほぼ読まなくなった
技術書は何冊か手にとった
お金の使いみちが本ぐらいしかないなという感じになってきつつあり、Twitterやamazonで見かけた本は迷うならすぐポチるようになった
というのもあり、届いたのにまだ読んでない本もある
技術書に関しては「読了」という概念は完全に消えた
そもそも全部読もうと思ってない
瞬発的なモチベを大事にして動いてる
研究とか
研究方面に興味が傾いたのも今年からかも知れない
Twitterとかで目にする研究者を見てかっこいいと思うようになった
理由はよくわからないが、僕のことを知っている人が、「その性格なら研究者に向いてるかもね」と言われることも何度かあった
実際やってみないことには向いてるかどうかや、好きかどうかはわからないので、機会を見つけて一度は経験したいなと思ってる
自分の中の「5年後どうするか問題」は、だいぶこれにウェイトがかかってきている
なのであんまり将来のことを考えていない
共通点があるとは知らずに以下のようなものに前から興味があった
プログラミング言語
言語処理系
型理論
圏論
数理論理学
計算理論
たまたま手に取った本を眺めたりして、この辺に実は深い関連があるということに、12月後半ぐらいに気づいた
これは自分にとってだいぶ衝撃的なことで、進むべき道を決める大きな指針になるものな気がしている
どう生きるか
今年のなかで何度か問われた「どんなエンジニアになりたいですか」という質問
悩ましい
そもそもあんまり考えるモチベーションがない
これを決めること自体は良いのだが、これを強い意志を持って決めるのと、あやふやに決定するのでは全く話が違う
何かしら決めるのは良いとして、それが強くのぞんだものでなければ、どうせ達成はされない
少々の困難があっても耐えるぐらいの価値を見いださないといけない
これはOpulencyの失敗から学んだことでもある
人生の大きな目標がある人は、それに向かって効率的に取捨選択して行動できるから、強くなる確率は高いし、羨ましいなとは思うけど、実際それは今の所僕の中にはなかった
なのでボトムアップ式に今やりたいことをひたすらやることにした
将来どう使えるか、とは気にしない
金に執着しなければどうにかなると思う
一つ考えられることと言えば、セレンディピティを高める行動をするのは何にせよプラスに働くと思う
目標を決めるためではない
かっこいい大人や、でかい夢のある友人、そういう強い想いがある人に、そのパワーの源を探る質問をすれば、きっかけや根拠などを聞いて参考にできるかも知れない
今年はそういう経験は少なかったように思う
一時期哲学おもろってなって超入門のような本を読み始めたが、時が経つに連れモチベが失せた
一方で図書館で適当に手を取ってみた本から興味のある分野がまとまって没頭することもあった
良くも悪くも普段目にするものに興味が湧くので、芯がなくブレブレだが、そもそもでかい何かを望んでない分、これが最も楽しい生き方だろうってなってる
ボトムアップ型とトップダウン型とを比較すれば、なんとなくトップダウン型のほうが優っているように見えるが、 結局の所、それを叶えた上で何を望んでいるの?が問題
声優になりたい!→なってどうするん?
起業してこの問題を解決したい!→して何になるの?
僕はたぶん仕事一番の生き方はしない
趣味の中に、その応用などの感じで仕事をしたい
なんか甘い気もするが、それがだめな論理が思いつかない
仕事にもよるが
完全に自分のベクトルと一致するなら起業したときか
「働き方がすごいエンジニア」を指してこういう人になりたいとはあまり思わない
キラキラしてる人でも、会社の為に献身してる人でも
尊敬はしてる、僕には無理、みたいな意味
将来どう生きるかのような話は休学してるときに考えてこういったある程度の結論が得られた