ユーザと開発者の違いを考える @たこやきUX
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2023/6/23
5分
自己紹介 (~0:15)
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mrsekut (まる)
tryangle株式会社
業務ではフロントメインだが、割といろいろやっている
UX初心者(?)です
コメント、感想、指摘、補足は、このスライドに直接書き込んでくださいmrsekut.icon
スライドはさっきTwitterに流したmrsekut.icon
「ユーザーに、欲しい機能を聞くのではなく、課題を問う」(~0:45)
UX周りの勉強している時によく見る言い回し
解決策は我々が考えるので、あなたは課題を教えてください、というニュアンス
このフレーズには、暗に
「当然我々の方が、良い解決策を思いつけます」
「あなたが考える解決策は本質的でないことが多いです」
といった前提が含まれている
「ユーザは無能」で「開発者は有能」ってコト!? (~1:15)
このフレーズに乗っかる前に、ユーザと開発者の違いを明確しないといけない
ドッグフーディングをしてる製品だとしても
開発者 = ユーザー = 無能
「開発者固有の技能」を再確認するということ
どこが違うのかをいくつか列挙してみる
ただの思いつきなのかどうか
プロダクトの本来の目的に則っているかどうか
他のユーザのことを想定をしているのかどうか
無駄に機能が増えると、メンテコスト、認知コストが上がる可能性がある
そのために、
そもそも存在する課題に対してベストの解決策かどうかを見極める
プロトタイプを作りまくって、重ねて課題を深堀りできる (~2:45) 作って試す、を繰り返すことで、納得感を持って課題の深堀りができる
より深い解決策を発見することに繋がる
自分のためにも、相手のため(コミュニケーションのため)にも有用
これ、かなり開発者特有の能力だと思うmrsekut.icon
そのために、
課題のコアを解決する薄いプログラムを爆速で作れる必要がある
正解が見つかるまで試す
開発コストを加味できる (~3:30)
実現可能性の見積もりができる
実現不可能な機能を早期に却下できる
「AIが欲しいです!\\ドンッ//」のような雑な要求に対する解決策を提示できる
実装難易度が想定できる
見た目ほど難しくない/意外と大変です、というのが判断できる
使用する技術やライブラリとの親和性とか
そのために、
普段から色んなツールに触れておく
その他 (~3:50)
他の分野での事例を知っている
課題を整理する能力がある
詳細を詰められる
ユーザはふわっと「こういうのが欲しい」と言いったものの詳細を摘められる
分析に必要なツールを知っている
そうだね
セキュリティなど非機能要件の知識がある
etc.
他もありそう
思いついたら教えてください!
開発者は、上記のような技能が身についていないといけない (~4:20)
これは「ユーザはそのへんの技能がない」という前提をしている
それはそうmrsekut.icon
知らなくても困らないし、見える範囲で最適化している
知っていても開発できないので、改善できない
ゆえに、「これこそが開発者の仕事」という感じ
逆に、顧客しか知らない情報もたくさんある (~4:50)
そのドメインに熟知している
日々の現場で感じている課題のことを我々はしらない
知っていてたとしても体感をもって理解できない
そういう課題を上手く引き出す必要がある
まとめ
「ユーザーに、欲しい機能を聞くのではなく、課題を問う」というフレーズの前提を考えた
相手のこと、そもそもの問題を知ることも大事