黒田日銀総裁「家計の値上げ許容度が欧米並みに上昇」(2022年6月6日)
総裁は東京大学大学院の渡辺努教授によるアンケート調査で家計の値上げ許容度が欧米並みに上昇している点を挙げ、「コロナ禍における行動制限下で蓄積した強制貯蓄」が許容度改善につながっている可能性を指摘。
家計が値上げを受け入れている間に「良好なマクロ経済環境をできるだけ維持し、来年度以降のベースアップを含めた賃金の本格上昇にいかにつなげていけるかが当面のポイント」とした。
物価研究が専門の渡辺努東大大学院教授は、世界的なインフレ圧力の高まりを背景に日本にも物価・賃金の好循環を取り戻す好機が訪れているとの見解を示した。最後のピースとなる賃上げ実現に向け、日本銀行は金融緩和継続に関し、国民や企業経営者に積極的に理解を求めていくべきだと主張した。 「健全な賃金、健全な価格を取り戻す千載一遇のチャンスが到来している」。渡辺氏は1日のインタビューで利上げなど金融引き締めは「絶対にあり得ない」とした上で、物価上昇が賃上げにつながる可能性があり、実現のために金融緩和を維持する必要があることを日銀は国民に説明すべきだと語った。 賃上げが実現すれば、時間をかけながらも賃金と物価が上昇する好循環が展望できるとし、「四半世紀にわたっておかしな状況が続いてきた日本経済の正常化のチャンスだ」と語った。
5/19モーサテより。東大・渡辺研究室の調査結果
「なじみの店でいつも買う商品の価格が10%値上げされていたらどうしますか?」の質問に対し、2021年8月時点では「同じ店で同じ商品を買い続ける」が欧米は60%台に対し、日本は40%強と低い。(続く)
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@Neko_Iguchi: 2021年8月時点では、いつも買う商品が10%値上げされていたら、日本は別の店でもっと安い商品を探す人が多いということでした。 ところが2022年4月に同じ調査を行ったところ、日本の数字は欧米と同程度に変化。渡辺教授は「日本の値上げ耐性は欧米と変わらないところまできたんじゃないか」と解説
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物価が上がるのはいいが、賃金が上がらないと単に生活が苦しくなるだけで全然喜べない
日銀目指すは賃上げ 賃金ちゃんとテンあげ
物価上昇 好機到来 デフレが続く この半世紀
コロナで変わったインフレ予想 高価でも別の店はよそう
期待上昇 捲土重来 巻き返せ 日本経済
最後のピースは賃上げ 利上げは絶対ありえねぇ