預言者
預言者とは神の言葉を預かり、人々に伝える者、の意味で、予言者(未来を予言する)とは違う。
ヘブライ人の民族信仰であるユダヤ教ではヤハウェ神の預言者として、イザヤ、エレミヤ、エゼキエルなどが現れた。その中で最も重要な預言者は、出エジブトを率いて、途中、十戒を授けたというモーセであり、ユダヤ人にとって、ヤハウェ神への信仰を伝え、民族を苦難から救い、導いた預言者であった。 同じ一神教であり、同じく西アジアに興ったイスラム教においても預言者は重要な働きをしている。 『コーラン(クルアーン)』によれば、アブラハムやモーセ、イエスはみな預言者であり、その最後にして最も優れた預言者として現れたのがムハンマドであるとしている。 預言者は一神教の神と人間を結びつける中間的存在であり、多神教の宗教では存在しないのではないだろうか。