銀行の貸し渋り
企業の財務や経営状況の良しあしによらず、金融機関が新規融資や継続融資を渋る状態
貸し剥がしとは、融資先企業が契約の約定通りに債務履行しているにもかかわらず、約定期間中に、金融機関から追加担保や融資返済を迫られる状態 貸し渋りよりも融資態度は厳しい。
とりわけバブル崩壊後の1990年代半ばの日本では、巨額の不良債権を抱えた大手銀行が強引な資金回収に出たことから、資金繰りの悪化による企業の連鎖倒産があいつぎ、大きな社会問題になった。 https://gyazo.com/d4507fb5df56345c9d5bab6c71360849
1990sは貸し出しが低下していることがわかる
貸出量の伸びが低下した原因
経済の停滞による資金需要の低下
とりわけ、銀行のバランス・シートの悪化によって貸出量が減少するキャピタル・クランチ( capital crunch)の存在は、いわゆる貸し渋りの問題とも関連して幅広く指摘されてきた。 1997年以降のcapital crunchはコンセンサスがある
90s頭は大企業に貸し渋り(間接的に中小企業に影響する)、90年代末~は中小企業にも貸し渋りがあった
大企業向けの貸出では都市銀行や長信銀など主要銀行の貸出が大きなシェアを占めることを考えると、この結果は、1990年末から92年にかけて、都市銀行や長信銀など相対的に規模の大きい銀行の貸出においてキャピタル・クランチが発生していた可能性を示唆している
BIS規制のもとでは、国際業務を営む銀行は自己資本比率を8%以上に保つことが一つの最優先課題であった。 このため、日本の主要な銀行は、規制をクリアすべく貸出量を圧縮
原因2 90sの株価暴落
系列間の株の持ち合いが一般的であった主要行では、株価が高い水準にあったバブル期には、株の含み益はバランスシートを大きく改善した
バランスシートを改善するため、貸出量を圧縮
フィクションでの扱い
ドラマ半沢直樹では主人公の父が銀行の融資を打ち切られて首をつる 小説を連載しているときから、これが本当の銀行だ、銀行員の姿なんだととられることが多く、まずいなと思った。
もともと、バブル崩壊後、いわゆる“貸し剥がし”や“貸し渋り”で世の評判がガタ落ちしていた銀行や銀行員を、少しでも前向きに、明るく描ければという思いで書き始めた『半沢直樹』シリーズ。