芽胞形成菌
芽胞を形成する細菌は環境中に多く存在しています...
ヒトに対する病原性が分かっている細菌は次のいずれか
これらの病原性を持つ芽胞形成菌も、私たちの身近な環境中に広く存在しています。
芽胞形成菌は、発育しにくい環境になると、菌体中に芽胞を形成します。通常の細菌の水分含量は60〜80%であり私たちとさほど変わりませんが、芽胞の水分含量は30%程度で、内部は極端に圧縮されています。
芽胞の外側は、芽胞殻と皮層と呼ばれる2種類の厚い層が被い、水が内部へ侵入することを防いでいます。そのため、熱、乾燥、薬剤に対して極端な抵抗性を持っていす。
しかし、芽胞はそのままでは増殖することができません。発育できる環境になった時に内部への水分の侵入を許し、増殖を始めます。この増殖できる状態を栄養型、芽胞を休眠型あるいは耐久型と呼んでいます。芽胞もかつては細菌胞子あるいは内胞子と呼ばれていましたが、真菌が生殖のために作る胞子(*1)との混同を避け、現在では芽胞と呼んでいます。