脳はブドウ糖以外にも乳酸やケトン体をエネルギー源にしている
脳はブドウ糖以外にも乳酸やケトン体をエネルギー源にしている
糖質制限推進の医師はケトン体を強調する
脳はブドウ糖だけでなく、ケトン体もエネルギーとして使える」 糖質制限食の第一人者である江部康二・高雄病院理事長
結論的に言うと「脳はブドウ糖以外にも乳酸やケトン体をエネルギー源にしている」が正解です。 むしろ、乳酸やケトン体という物質を積極的に利用しているときの方が脳は冴えているとさえいえるのです。
例
筋肉にやや負荷をかける運動をしているときに乳酸が産生されます。
また、空腹状態が続くと脂肪の代謝が活発になりケトン体が産生されます。 乳酸もケトン体も水溶性で血液中から脳内にスムーズに入って脳の神経細胞のエネルギー源として使われることが分かっています。
このようなときには同時に肝臓は脂肪やたんぱく質からブドウ糖を合成して、血糖値を安定させるように活動しています。 大阪大学名誉教授・関西学院 産業医 杉田 義郎