肺吸虫症
(原因種) ウェステルマン肺吸虫(Paragonimus westermani)、宮崎肺吸虫(P. miyazakii) (生活史・感染経路)
成虫は肺あるいは胸に寄生す る。虫卵は喀痰とともに排出され、カワニナ等の淡水巻貝を経て沢蟹、モズクガニ、ザリガニ等の 淡水甲殻類に幼虫(0.3~0.4㎜)として寄生する。 また、この幼虫を摂取したイノシシの筋肉内にも幼 虫として寄生する。これらのカニやイノシシを生食 することにより感染する。
(症状) 肺の炎症、出血、喀血、血痰など。虫卵が 血行とともに脳・心等の臓器に移行し、これらの臓 器に障害を加える場合もある。
(予防法) 淡水の蟹類や猪肉の生食をしな い。また、加熱調理する場合でも、調理器具や手に 付着した虫体によって感染することがあるので注意 が必要である。