石破政権の裏金対応
不正を多くした安倍派を切れるのかどうか、という自民党の派閥争い
選挙戦終盤には、非公認候補の政党支部に活動費として公認候補と同額の2000万円を支給していたことが表面化。「非公認候補ではなく、政党支部に出している」と釈明したが「裏公認」「ステルス公認」と批判され、大敗を決定づけた。
2000万円を支給して支援した非公認候補から「ありがた迷惑」と返金表明が続き、古屋圭司元国家公安委員長は森山裕幹事長の応援を拒んで「開いた口がふさがらない」と批判した。選挙中から党内対立が露呈しており、混乱は収まりそうにない。
1日の政権発足後、首相が直面したのが裏金議員の公認問題だ。超短期の衆院解散・総選挙にかじを切ったことで、「十分な国会質疑」の約束などと合わせ、総裁選で非公認を示唆した発言のつじつまが早速問われた。政権基盤がもろい首相は党内の声を無視できず、当初は「石破カラーを出すと党内から怒られる」と漏らす場面もあった。
公認問題を巡っては執行部内の意見も割れていた。「選挙は当選第一主義だ」と訴える森山裕幹事長に対し、小泉進次郎選対委員長は厳しい対応を主張。首相と、森山、小泉両氏の協議は3、5両日には結論が出ず、6日に1時間余り議論を重ねた末に首相がようやく判断した。 非公認となる旧安倍派の高木毅元国対委員長は福井県内で記者団に「会見し、政治倫理審査会にも出て、一定の説明責任は果たされたのではないか」と割り切れない思いをのぞかせた。旧安倍派内には「安倍派つぶしだ」などの反発が渦巻き、若手議員は「これで選挙結果が悪ければ『石破降ろし』だ」と息巻く。 安倍派は当然反発
「自民党の一致団結なんてもうない。(石破首相は)作られた世論に迎合して仲間を売るリーダーだ」。今回の決定で比例代表との重複立候補が認められないことになった安倍派議員はこうまくし立てた。
切らずに選挙負けるのとどっちがいいんだ?基素.icon
国民はアホなのでちょっと待てば忘れると思っているのかもしれないが、すぐ選挙なのでギリ覚えてる
首相は、8月下旬に総裁選への立候補を表明した際は「公認にふさわしいかの議論は徹底的に行われるべきだ」と、非公認とする可能性もちらつかせたものの、裏金事件に関与した議員の多い旧安倍派から猛反発を受け、すぐにトーンダウンしていた。 新しい事実ということが判明をしたとすれば、それは調査ということが必要だというふうに認識をいたしておるところでございます。そういうようなことに今、立ち至っているというふうには認識をいたしておりません。必要があればそういうことも行いますが、現在そういう状況にあるというふうには承知をしておらないところでございます。