石丸幸人
医学部に入るのが大変で、一から勉強をし直し、合格するまでに3年かかりました。数学なしで受験できる帝京大学に絞ったんですが2年間受けても全然駄目。3年目は河合塾に毎日電車で通って受験しまくりました。それで岩手医科大学、聖マリアンナ医科大学、杏林大学に受かり、最終的に学士編入試験で受かった北里大学に入学しました。
――そもそも医療ビジネスをやるのに自分が医師になる必要はないのでは?
最初はそう思ったんです。クリニックや病院の買収案件を検討したんですが、売りに出ているところの医師ってビジネスパートナーとしては疑問符が付くような人ばかりで、でも医療機関の代表者は医師じゃないといけない。だったら自分がなっちゃった方が早いなと。あと弁護士ビジネスもそうなんですけど、何か事象に遭遇したときに弁護士になる過程で学んだ知識や経験を生かして判断できる。医療ビジネスもそうじゃないかと思ったんです。 実際、医師になったからこそ、どんなところにニーズがあるかというのがよく見えました。
専門医資格の存在を患者さんは知らなかったりするので、患者に選ばれるためのものとして持つにはコスパが悪い...
専門医資格って、眼科、耳鼻科、形成外科、整形外科とか人気の診療科で都市部に就職したいなら有用な資格っていうのが私の分析です。
まだ1店舗目なので初年度売上高予想は3.2億円。私の年間給与は都内美容クリニック勤務医並みの2500万円程度です。
市場は飽和しているように見えますが、個人クリニックが乱立している状態で、プレーヤーがもっと限定されて大きくなっていく前段階。規模の経済を働かせるビジネスのセオリーによる多店舗展開がまだまだいけるという判断です。
診察までの待ち時間が長かったり、値段や手術や説明が不透明だったり、弁護士と同じで殿様商売のようなところがあるので、弁護士ビジネスを展開したときの作戦は有効。普通の会社が普通にやっていることをオーソドックスにやるだけで、全然差別化が図れると思うんです。 私が医学部に入った頃、湘南美容はまだ40、50店舗くらいでした。それが今はもう200店舗超。医学部時代、歯がゆかったです。やりたいことを先にやられてしまった。 立花氏がサポートした都知事選の立候補者24人中最多得票で「これはすごいことだと思いますよ」と驚く。「石丸伸二さんがすごい勢いで票を獲ったこと。石丸幸人さんが石丸伸二さんのなんと12分の1ぐらい獲っている。12人に1人くらいは間違っているというね。有権者がいかにバカであるかっていうこと、あと蓮舫さんが予想外に獲れなかった」と、都知事選を総括した。