理科系の作文技術
https://gyazo.com/9c7f133d15cf37d9efa1850e4cb279a5
木下是雄
初版刊行日1981/9/22
紙を使ってレポートを書く前提になっている箇所は現代では古い
https://www.chuko.co.jp/shinsho/1981/09/100624.html
もくじ
1.序章
2.準備作業
3.文章の組立て
4.パラグラフ
5.文の構造と文章の流れ
6.はっきり言い切る姿勢
7.事実と意見
事実と意見を区別する
8.わかりやすく簡潔な表現
1940年、潰滅の危機に瀕した英国の宰相の座についたWinston Churchillは、政府各部局の長に次のようなメモを送った。
われわれの職務を遂行するには大量の書類を読まねばならぬ。その書類のほとんどすべてが長すぎる。時間が無駄だし、要点をみつけるのに手間がかかる。同僚諸兄とその部下の方々に、報告書をもっと短くするようにご配意ねがいたい。
(ⅰ)報告書は、要点をそれぞれ短い、歯切れのいいパラグラフにまとめて書け。
(ⅱ)複雑な要因の分析にもとづく報告や、統計にもとづく報告では、要因の分析や統計は付録とせよ。
(ⅲ)正式の報告書でなく見出しだけを並べたメモを用意し,必要に応じて口頭でおぎなったほうがいい場合が多い。
(ⅳ)次のような言い方はやめよう 
「次の諸点を心に留めておくことも重要である」
「…… を実行する可能性も考慮すべきである」。
この種のもってまわった言い廻しは埋草にすぎない。省くか、一語で言い切れ。
思い切って、短い、パッと意味の通じる言い方を使え。くだけすぎた言い方でもかまわない。
私のいうように書いた報告書は、一見、官庁用語をならべ立てた文書とくらべて荒っぽいかもしれない。しかし、時間はうんと節約できるし、真の要点だけを簡潔に述べる訓練は考えを明確にするにも役立つ。
分りやすい文章を書いているか?2| 講師匠習作の技術士応援ブログ - スタディング
9.執筆メモ
10. 手紙・説明書・原著論文
11.学会講演の要領
木下 是雄『理科系の作文技術』